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自律神経失調症のお薬で太る?そんな話を聞いたり、体験したことはありませんか?

 

急激に体重が増えてしまっては、余計に気分が落ち込んだり、不安になってしまうこともあるでしょう。

 

だから、お薬でどうして太ってしまうのかをしっかり理解しておく必要があります。

 

お薬で太ってしまうことへの対策などお薬との上手な付き合い方について考えていきます。

 

 

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自律神経失調症の薬はどのようなものがある?

自律神経失調症,薬,太る自律神経失調症のお薬で太ってしまう、というお悩みをお持ちの患者さんは少なくないようです。では、どうして自律神経失調症で処方されたお薬を飲むと体重が増えてしまったり、太るのでしょうか?

 

その疑問の前に、まず自律神経失調症で処方されるお薬の系統についてみていきましょう。

 

大きく分けると、

 

  • 抗不安薬
  • 抗うつ剤
  • 自律神経調整薬・自律神経末梢作用薬

 

これらがよく処方されるお薬の分類になります。それぞれについて詳しくみていきましょう。

 

まず、抗不安薬についてです。抗不安薬というと精神的な症状だけに使われるイメージがあるでしょうか。

 

実は、自律神経失調症の症状の改善にもよよく使われます。抗不安薬には、作用時間や効果の強さなど色々なタイプがありますが、主に不安やイライラ・筋肉の緊張をほぐしてリラックスさせる作用があります。

 

催眠作用・抗けいれん作用も持っているので、自律神経失調症のさまざまな辛い症状を軽くしてくれるメリットがありますが、反面長い期間飲み続けるのには適さないというデメリットもあります。

 

抗不安薬は、即効性がありますが飲み続けると耐性ができてしまい、依存してしまう心配があります。長期にわたって飲み続けると、どんどんお薬を増やさないいけないということになってしまう場合もあります。

 

もちろん、医師の指示に従って飲んでいればあまり心配しすぎなくても大丈夫です。飲み忘れが続いたり、薬が合わないと感じたりしたら、遠慮せずに相談しましょう。

 

次に、抗うつ剤についてです。こちらも「うつ病」と診断されている場合以外にも用いられる場合があります。自律神経失調症でも「イライラ」や「気分の落ち込み」などの精神面に症状が強く出ている場合には使うことがあるのです。

 

抗うつ剤は、副作用が強いというイメージがあるでしょうか。確かに昔からある三環系・四環系といわれる効果の強いものは、その分副作用が強く、他の病気があったり、高齢者などの体力が低下している方にはあまりおすすめできないものです。

 

現在、自律神経失調症の治療に使われることが多い抗うつ剤は、「SSRI」や「SNRI」という比較的新しいタイプのお薬です。

 

これらはどちらも「神経伝達物質」に作用しています。人の脳の中には神経細胞があって、さまざまな情報をやりとりしているわけですが、うつ状態になっている場合などには、特に「セロトニン」と「ノルアドレナリン」の量が減っていることが多いのです。

 

どうして減ってしまっているかというと、神経細胞から出てきたこれらの物質が再び元の細胞に戻ってしまっているからです。その「再び元の細胞に戻る」というプロセスを妨害してセロトニン・ノルアドレナリンが減るのを防ぐのがSSRIとSNRIの働きです。

 

SSRIはセロトニンにのみ作用し、SNRIは、セロトニンとノルアドレナリンに作用します。

 

最後に、自律神経調整薬と自律神経末梢作用薬についてです。わりと症状が軽い場合や体質によって自律神経のバランスが乱れやすいというタイプの患者さんによく使われるお薬です。

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一口に自律神経失調症といっても、様々なタイプがあります。そこで、症状に合わせて「交感神経と副交感神経の働きを整えるもの」、「神経の働きを抑えるもの」、「神経の働きを活発化させるもの」などがあります。

 

参考:自律神経失調症と血圧に関係はある?血圧を正常にするには?

 

これらは精神面の症状があまりない場合に適しています。

 

太る副作用があるというのは本当?

自律神経失調症,薬,太る今ご紹介したお薬の中で、一般的によく「太りやすい」といわれているものもあります。副作用として知られているものもありますが、実はこれらのお薬の影響だけで太っているという訳ではないという意見もあります。

 

どういうことなのでしょうか?

 

よく太りやすいといわれているのが、「抗不安薬」と「抗うつ剤」です。

 

抗不安薬で太るという報告が少なくありませんが、実は薬の影響というより二次的なものではないかと考えられています。

 

それは、抗不安薬によって活動量が少なくなりがちになったり、感じているストレスが楽になることで食欲が増すことが原因ではないかというものです。

 

体調不良や心の問題を抱えていると、どうしても運動量が減り筋肉が落ちることによって基礎代謝が落ちたり、ストレスからの過食もよくみられます。

 

吐いてしまうような激しい過食でなくても、ストレスを感じているとあまり意識せずに食べる量が増えてしまっている場合や偏食傾向になる場合があります。これらの作用で太ってしまうように感じることが多いのです。

 

参考:自律神経失調症の症状で腰痛ってあるの?改善する方法は?

 

また、抗うつ剤で太るという報告も多いのですが、これは薬による「代謝」と「食欲」に関する影響が大きいと考えらています。

 

抗うつ剤は種類によってはかなり副作用が少ないものもあります。もし、抗うつ剤を使っていて、あまり心当たりがないのに太ってしまったら医師に相談するのがおすすめです。

 

体重増加に困ったらどうしたらいい?

まずは、本当のお薬の影響なのか自分で生活と食事をチェックしてみましょう。

 

一週間程度で構わないので、「食事・間食・飲み物」の記録をつけるのがおすすめです。ダイエットでもよく言われていることですが、何もしていないのに太ったという場合にも記録をつけてみると「意外と余分に食べていた」ということがあります。自己チェックしましょう。

 

太ってしまったと感じる場合、摂取カロリーが代謝と運動で消費したカロリーを上回っていることが原因になります。

 

体調がすぐれない時にいきなり運動を始めるのは難しいので、家の中でできそうな運動から始めましょう。

 

スクワットなどの軽い筋トレで大きい筋肉を鍛えて、基礎代謝を上げるのも良いですね。

 

それと合わせて通院している場合には、医師に相談しましょう。副作用の少ないお薬に変えてもらえる場合もあります。

 

まとめ

自律神経失調症のお薬で太ると感じる場合には、お薬の副作用と二次的な作用の場合があります。

 

お薬の副作用で食欲が増したりして太っている場合も、二次的な作用で太った場合も

 

  • 食生活を記録してチェックする
  • 担当の医師に相談する

 

このように自分で食べ物や生活をチェックしつつ、医師に相談するのがベストです。

 

副作用と薬の効果のバランスを考えてくれるはずですので、遠慮せずに相談するようにしてくださいね。

 

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